フォロワーセグメント仮説
このように分割したユーザー群について、任意の2つのグループを取り上げたとき、そこに切り分けた軸以外の何らかの差がある、というのがフォロワーセグメント仮説です。
まとめると次のようになるでしょうか。
ソーシャルメディア上で「フォロワーであるか非フォロワーであるか」という軸と、購入・検討・訪問など「何らかの行動をしたかしていないか」という2軸以上でそのソーシャルメディアのユーザー群を分割したとき、任意の2つのユーザー群の間には、分割した軸以外の有意な差が存在する今回は「顧客であるかどうか」をひとつの軸として取り上げてみましたが、たとえば「ブランドについて発話したかどうか」や「任意のウェブサイトにアクセスしたかどうか」という軸でも適用できると思います。
フォロワーセグメント仮説の使いみち
ひとつは「FS仮説でいうところの差を、マーケティング戦略として活用していく」です。
有意な差があるということは、逆に言うとその差を埋めてあげると、ユーザー群間で移動が発生する可能性が示されています。
たとえば、「フォロワーだけど顧客の人」と「フォロワーだけど顧客じゃない人」の間の差を調べれば、「フォロワーだけど顧客じゃない人」を顧客にするための作戦が浮かんでくるでしょう。
さらにユーザー群数を計測しておけば、その作戦の成否も判断できるのではないでしょうか。「具体的にどう計測するか」はまだ考え中ですが。。
もうひとつは、「ソーシャルメディアマーケティング理論の基盤に使う」ということです。
このFS仮説の考え方は非常に基本的なので、これを基礎に理論を発展させることもできると思います。
現状、ソーシャルメディアマーケティングには十分な理論がありません。ですが、理論を少しずつ構築していければ、もっと面白いことができのではないかと思っています。
おわりに
そうではなく(ここ重要)、投稿に反応している人々は何者であるのか、その差は何なのか、というところを考えていくと、今後のマーケティングに活かせていけるかもしれません。