~はじめに~
以前、アルバイトをしていたお店(バー)でTwitterを担当していました。そのとき得たノウハウを簡単なものですが、ご紹介いたします。また、今回紹介する方法は(言葉は悪いですが)「売上に貢献するフォロワーを獲得すること」を目的にしていました。
最近は、Twitterで小金を稼ごうとする業者も多く、なかにはまったく無意味なサービスを提供している悪質な業者も存在しています。
そのような業者が存在するのは、Twitterでフォロワーを増やすノウハウが知られていないからだと考え、そのノウハウを公開してしまおうというのがモチベーションになっています。
これからお話するのは、次のような店舗で経験したことです。併せてターゲット層も記載しておきます。
店舗:激安ショットバー
ターゲット層:大学生
これを前提としていますが、Twitter運営を上手く行うノウハウがメインとなっていますので、大多数の商業アカウントにも応用できるものが多いです。
もちろんですが、若い客層を得たい店舗にも有効です。
それでは長くなりますが、是非これを活かして、効率的な商業アカウント運営に活用して頂ければと幸いです。
目次
- 準備の準備
- Twitterで商業アカウントを運営する目的と方法
- Twitterで商業アカウントを運営する前に
- とりあえずフォロワーを管理する
Ⅰ. 「フォローしたのに、相手がフォローしてくれない」
Ⅱ. 「お互いフォローし合っていたのに、相手が自分のフォローを解除した」
Ⅲ. 「フォロー・フォロワー関係(相互フォロー)にあるユーザから一方的にリムーブされたら」番外編「よくわからないアカウントにフォローされたら」 - 新規フォロワーを獲得する
A. エゴサーチをしてツイートをふぁぼ&フォローする
B. フォロワーの周辺ユーザをフォローする
C. お店に関係するワードを呟いたユーザをフォローする - 既存フォロワーをファンにする
- ふぁぼ&リツイートされるツイートをする
- 効率的な宣伝ツイートをする
- ツイート数について気をつけること
A. ツイートに関すること
B. メンションについて - その他注意すべきこと
1. 準備の準備
SNSに登録するには須らくメールアドレスが必要となります。どのクライアントでも良いので、ひとつメールアドレスを取得してください。私はGmailを利用していました。Gmailは使い勝手の良く、パスワードが8文字以上という点で、SNSに限らずパスワードを使いまわすことも可能で、便利かと思います。
2. Twitterで商業アカウントを運営する目的と方法
Twitterにおいて、商業アカウントを運営するときの第一の目標は「できるだけフォロワーを増やす」、これに尽きると思います。フォロワーが増えれば増えるほど、宣伝効果が大きくなることは明らかです。この意味でできるだけ多くのフォロワーを獲得することが最大の目的だと言えるでしょう。
では、どうすれば多くのフォロワーを得られるのでしょうか?
たくさんのユーザをフォローすれば、その一定割合はフォローし返してくれるというのは、なんとなく直感でわかります。
「だったら無限にフォローすればいいじゃん」と思われるでしょうが、残念ながらTwitterには「フォロー・リミット(制限)」というものが存在しています。
フォロー・リミットによって、あるユーザはシステム的に「2000人」「フォロワー数×1.1」のどちらか大きい方がフォロー上限として制限されています。
(フォローリミットについてはわかりやすいのは次のリンクから
フォローリミットとは 「フォロー制限」 (follow limit): - IT用語辞典バイナリ
すなわち上記した戦略(無限にフォローする)は、事実、実行不可能なのです。
となると、フォローしているユーザのうち、フォローし返していないユーザのフォローを解除することで、新たなユーザをフォローすることができて、さらに新規フォロワーを獲得することに繋がるのです。
ここでは主にそれ関係のノウハウを書きたいと思います。
3. Twitterで商業アカウントを運営する前に
「敵を知る前に己を知れ」との有名な言葉があるように、効率的にフォロワーを獲得するには、ターゲットを明らかにする必要があります。ただし、TwitterというSNSの性質上、必然的にターゲットは限定されてしまいます。
(たとえば、学生・ヲタ・音ゲーマー・暇を持て余した社会人・ネットに詳しい方など)
この点によく注意しておいてください。
4. とりあえずフォロワーを管理する
いざフォロー解除したいと思うときは次の2つの壁にぶち当たった時ではないでしょうか。Ⅰ. 「フォローしたのに、相手がフォローしてくれない」
商業アカウントを運営していく上で必ずぶち当たるのがこの壁です。この壁を乗り越えないことには、フォロワーを増やすことはできません。Ⅱ. 「お互いフォローし合っていたのに、相手が自分のフォローを解除した」
友達同士と違って、顧客と店舗ではどうしてもツイート内容が合わなかったり、もうフォローする必要がないと思われることは、よくあります。しかし全くくよくよする必要はありません。一瞬でもフォローしてくれただけで、店舗の名前を認知したはずですし、どのような店かも認知してくれたはずです。それだけで十分だと考えましょう。
これから、この2つの壁を効率よく乗り越えるための方法を紹介していきます。
「フォローしてもフォロー・バックしない人をリムーブする効率的な方法」
自分がフォローしているユーザのうち、フォローされていない(フォロー・バックしない)ユーザを管理するには、「FRIEND OR FOLLOW」がオススメです。
例えば、私は「FRIEND OR FOLLOW」を用いて、次のようなフォロー・バックしないユーザのフォローを解除(リムーブ)してきました。
(i) 直近のツイートが1週間~1ヶ月以上前である
(ii) 1日あたりツイートが一桁である
(iii) フォロー・フォロワー比率(F/F比)が極端に1より小さい
(i)に当てはまるユーザがいなくなったら、(ii)に当てはまるユーザをリムーブする、(ii)に当てはまるユーザがいなくなったら(iii)に移行するなど、段階的にリムーブを実施していました。
(i)と(ii)はTwitterをあまり利用していないユーザであることを示しており、宣伝効果とフォロー・バックが期待できないためリムーブを行いました。
(iii)は有名人・著名人や女子大生に多く見られる特徴で、「自身に必要ない人はフォローしない」ためです。彼らからのフォロー・バックが期待できないためリムーブを行いました。
以上の方法によって効率的にリムーブすることができます。
Ⅲ. 「フォロー・フォロワー関係(相互フォロー)にあるユーザから一方的にリムーブされたら」
相手にリムーブされた場合、FRIEND OR FOLLOWでは把握するのは困難です(特にフォロワーが多いとき)。また、相手からリムーブされた場合、滅多なことがない限り再度フォロー・バックされることはありません。したがって、リムーブしてきた相手をこちらもリムーブした方が良いと言えるでしょう。リムーブしてきた相手を効率的に把握するには「人事ったー」が便利です。
アプリ認証すると「人事ったー」のアカウントを自動でフォローしますが、間違えてリムーブしないように気を付けてください(リムーブすると正確なデータが得られません)。
使い方は簡単で、「出ていった人」をポチポチとリムーブするだけです。
番外編「よくわからないアカウントにフォローされたら」
Twitterには広告収入(アフィリエイト)を行うユーザやスパム行為を行うユーザも多く存在します。そのようなユーザは決してフォローしないでください。フォロワーは多いに越したことはありませんが、フォローはしっかりと見極めましょう。また、「相互フォローをいかに増やすか」というよくわからない目的をもっているユーザも存在します。
フォローは行っても良いのですが、そのようなユーザを数人フォローすると、ほかの相互フォロー・ユーザにも補足されて、ユーザがどんどん増えていきます。しかし、この状況はあまり好ましくありません。
彼らは滅多にツイートを読んでいないし、ユーザによっては大量ツイートをするなどして、ファンであるユーザのツイートを見つけづらくなってしまいます。
相互フォロー目的ユーザは、一定期間フォロー・バックがもらえないとフォローを外しますので、万が一、フォロワーにそのようなユーザが増えても放置すれば勝手に消えるので安心してください。
結論としては、基本的には、「ターゲットとするユーザ以外はフォローしない」が最適だと言えます。
5. 新規フォロワーを獲得する
新規フォロワーを獲得するために、次の準備が必要です。(i)お店のハッシュタグ(#ローソンなど)を作成する(ii)他店と被らないお店の呼称を作成する(短いものが好ましい)
独特の呼称やハッシュタグを作成することで、フォロワーがお店についてツイートしやすくすることを狙っています。
ツイートを促進したら、それを放置するのではなく次のことをしっかりしましょう。
A. エゴサーチをしてツイートをふぁぼ&フォローする
エゴサーチとは、自身に関するワードをTwitter上で検索することです。これによって、フォローしているユーザ・フォローしていないユーザのどちらについてもお店に関するツイートを捕捉することができます。捕捉したら次のことをしましょう。
「お店に関するツイートをお気に入り(ふぁぼ)する」
「お店に関するツイートをしたユーザをフォローする」
これらは新たなフォロワー獲得だけではなく、既存のフォロワーに対して「あなたのツイート見てますよ」というシグナルを発することにもなります。また、お店に関するツイートをしているユーザはフォロワーになってくれる確率も高いので、積極的にフォローをしていきましょう。
B. フォロワーの周辺ユーザをフォローする
大学生であればサークルに所属しているでしょうし、その周辺ユーザも新規フォロワーになる可能性も高いと言えるでしょう。ただこの方法はあまり効率的ではないでしょう。サークルが同じだからといって嗜好までも同じであることは有り得ないからです。
C. お店に関係するワードを呟いたユーザをフォローする
たとえば、渋谷にあるダーツ・バーならば、「ダーツ」「渋谷」「カクテル」などで検索して、ヒットしたユーザをプロフィールを見て、新規フォロワーになりそうであればフォローという方法もあります。やはりこれも確率は低いですが、数打てば当たるのでは、という感じです。
BとCに共通して言えることは、フォローしたあとに「フォローさせていただきました」などというメッセージを送ることは、極力避けたほうが良いということです。
理由は、「身構えさせられる」「気味悪がられる」など様々あります。自分の立場に置いてみればわかりやすいでしょう。
ところで、世間には「フォロワーを増やします」というサービスや、ボット(bot)と呼ばれる効率よくフォロワーを増やすアプリなども存在しますが、それらの利用はお勧めしません。
「フォロワー増加サービス」は割高で、質の良いフォロワーを獲得できることはほぼないですし、「フォロワー増加アプリ」はTwitter社が規制の対象としていますので、発覚した場合はアカウントの使用が不可能(凍結されると、といいます)となってしまうからです。
「フォロワー増加サービスは利用しない」
6. 既存フォロワーをファンにする
ファンにするには、適度に絡んでお互いのことを分かり合うというのが必要です。これには、次の2つの方法が効果的です。第1は次のサイクルを繰り返すことです。
①エゴサーチ
②ふぁぼ
③リツート(ツイートの拡散機能のこと)&それについて言及する
特に②のふぁぼ(ツイートのお気に入り登録)は、Twitterの基本的なサイレント・コミュニケーションですので、多用すると喜ぶユーザも多いと思います。
第2は次のアプリと連携し、フォロワーとコミュニケーションをとる方法です。
・Ask.fm
・Foursquare
Ask.fmは、質問と回答というやりとりに特化したアプリです。
メニューに関する質問や新サービスに関する質問などをよく受け付けていました。
また質問者は匿名で質問をすることが可能ですので、気軽に絡めてとても良かったです。
Foursquareは、ユーザの現在位置をSNS化したものです。
アプリ連携をする必要はありませんが、
そのアプリ上に自分のお店の位置と詳細、そしてTwitterアカウントを登録しておくことで、
ユーザがログインしたときに、Twitterに通知が来るようになります。
来店したユーザのTwitterアカウントを把握できるので、効率よくフォローできて助かります。
また、次のようなアプリを導入することで、フォロワーに親しみをもってもらうこともできます。
・ツイ廃アラート
・今日のスタンド
7. ふぁぼ&リツイートされるツイートをする
Twitterでよくふぁぼ&リツートされるものは次のようなものがあります。
・アニメに関するツイート
・写真や画像付きツイート
宣伝ツイートをするにも、画像を添付するだけでふぁぼ&リツイートされる確率は高くなります。
また、主観ですがよくTwitterをしている人はアニメを見ている方が多い気がします。
そのようなユーザに(言い方は悪いですが)媚を売ることで、
ふぁぼ&リツートを誘発し多くのユーザに認知される可能性も高くなります。
8. 効率的な宣伝ツイートをする
Twitterには多くのユーザが活動している時間帯とそうでない時間帯があります。
(たとえば、http://naruhiko1111.com/2599.html、
http://nanapi.jp/111171/、
http://www.bnp-webconsulting.com/blog/twitter/time-range-to-be-most-retweeted/など)
私は次の時間帯に多くのユーザが活動している考え、ツイートを行ってきました。
・昼時(11:00~13:00)
・夕方(16:00~17:00)
・深夜(23:00~26:00)
・大学の講義終了間際~授業開始前
4点目は、ターゲットが大学生の場合には有効でした。
時間帯に気をつけることで、ツイート数を節約することができます。
ツイートするにも時間が掛かりますし、ツイート数が多いとフォロワーにウザがられてリムーブされてしまうこともあります。
1日のツイート数は20ツイート以下が妥当ではないかと思います。
(返信についてはその日のうちに返信するのが好ましいです)
(返信を含めないツイート数が20ツイート以下という意味です)
時間帯を考慮することに加えて、分かりやすく目を引くツイートをすることが重要です。
最も簡単なテクニックは次のようなものがあります。
・顔文字を多用する(できるだけ複雑なもの)
・【】、()、「」など鍵括弧にバリエーションをつける
独特な顔文字を使用することで、ユーザの注意を引くことができます。
私は【】を最も注目してもらいたいワードに、()は注釈や追伸に利用していました。
(「」は宣伝ツイートには使用しませんでした)
9. ツイート数について気をつけること
A. ツイートに関すること
たくさんツイートすることは非効率的です。
時間もかかりますし、ユーザにウザがられてはリムーブに繋がってしまいます。
上記した時間帯に合計で20ツイート以下がベストです。
顧客を飽きさせないテクニックとして
「宣伝ツイートのみではなく、他愛のないツイートをメインにする」
というものがあります。
宣伝ツイートばかりするアカウントはつまらなく見えるでしょう。
自分の趣味や好きなテレビ番組など、適当なことを呟いてください。
ただし、接客業ではあまり好ましくないトピックについては、
現実同様はなさない方が良いかと思います。
(例えば、政治や好きな野球チームに関する話題など)
B. メンションについて
メンションについては、20ツイート以下に含めません。
メンションは基本的に相手と自分にしか見えないので、特に気にする必要はないかと思います。
メンションにはできるだけ早く返信しましょう。
お店に関する質問の場合は、できるだけ丁寧に返信し、
それ以外の場合は、その場のノリで返信しても構わないでしょう。
10. その他注意すべきこと
・Facebookページを作成している場合、決してTwitterと連動しない(逆は推奨)
→Twitterでの更新が重なると、Facebookユーザにはウザったく思われるから
・「おもしろ画像bot」などのアフィリエイト目的のアカウントのツイートは極力リツイートしない
→アフィリエイト・アカウントを有害視しているユーザが多く、
アンチを演じることでそれらのユーザも獲得できるかも
以上です。
乱文失礼いたしました。
上記したとおり質問などあればメールなどでご対応いたします。